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【現代アート】「後悔」

¥900,000 税込

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作品サイズ:M80(89.4cm×145.5cm)

使用画材:アクリル絵の具、墨汁、障子紙、木製パネル



「大きなパネルに『後悔』を書きたい」と思い書いてみました。

書道パフォーマンス用の大筆で感情を込めて横一直線に一気に叩きつけ
て書いています。

これまでの「後悔」は、パネル全体を色で埋めていくことの方が多かったのですが
今回は空白を作ることを意識しています。

日本人特有の美的センスと言われている「空白の美」。
敢えて何も書かない。敢えて空けておく。

書の作品を書く時に意識していたことなのですが、それが「後悔」の世界観とマッチして
めちゃくちゃカッコいい世界観となりました。

もしも書家からアート活動をスタートさせてなかったら、大筆だって持っていなかったし、墨のこともわかっていなかったはず。
パネルに和紙を貼るなんて、絶対しなかったでしょう。

これまでやってきたことが報われたような、そんな感覚にもなった嬉しい嬉しい1枚でした。


こちらの作品に使用している墨は奈良県の天川村にある天河神社さんでいただいたお水で磨った墨です。
「神様に呼ばれないと辿り着けない神社」と言われていて
「日本三大弁財天」と言われるぐらい、すごい弁財天様(芸術の神様であり、有名な水の神様)がいらっしゃる神社なのです。
そこで湧いている山水で磨った墨を使用しています。



▼作品「後悔」について▼

ある日、大学時代の先輩から作品の依頼が来た。その内容を聞いて驚いた。

「妹が自殺してしまった。その妹のことを作品にして欲しい」。

先輩は東京の原宿で鍼灸院をやっている。

「その院で自分が治療している時に背中側に絵を飾るから、いつも妹が自分のことを見てくれているような感覚になれる」とのこと。

妹さんが自殺する1日前、ネット上で「もう楽になりたい」と呟いてたらしい。

その時、妹さんと少し喧嘩をしていたらしく、連絡をしなかった先輩。

「その時になんで連絡せえへんかったんや!!!!」
「あの時に電話1本すればよかった!!!!」

絵のことを聞くのに連絡した電話越しで泣きながら後悔している先輩。

その「後悔」の感覚が1番僕の中に残った。

「和モダンや墨の感じが好き」と言われていたのでキャンバスに直接紙を貼り
擦った墨と絵の具を混ぜたものを書道の太筆につけて叩きつけていく。

先輩の「なんであの時に!!」という「後悔」の念を僕の中に憑依させる。

不謹慎かもしれないが、これがとにかく気持ちいい。

墨と絵の具を紙が吸って、僕の感情と共に受け止めてくれる。

先輩に怒られてもいいと思い、作品のタイトルを正直に「後悔」にした。

東京で届いた作品を見た先輩は
「これはええわ、ホンマにええわ、見てたら涙が出てくるもん」と。

その時に自分も含めて「人は必ず何かしらの後悔を持っている」と気づいた。

「あの時ああすればよかった」「あの時ああ言えばよかった」
「あの時あんな事するんじゃなかった」「あの時あんな事言うんじゃなかった」

僕も大学生の時に亡くなった父に対して、それ以外の事でも後悔だらけ。

そして、そんな後悔があるから、この今を今までで1番素晴らしく生きていける。

後悔はあっていい。その後悔を握り締めたままこの今を生きていこう。

筆を叩きつける瞬間が、まるで人が「ちくしょう!」と地にひれ伏して
拳を叩きつけて後悔しているような様に見えることから
稲垣尚毅は、これを「後悔シリーズ」として発表していくことにした。





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撮影:Aozoraphotograph

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