



【現代アート】「後悔」
¥330,000 税込
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作品サイズ:M30(91.0cm×60.6cm)
使用画材:アクリル絵の具、墨汁、障子紙、木製パネル
大学の先輩に「後悔」を納品したあと、個展に向けて書いた1枚目の「後悔」。
まだ、どうすれば思ったものが表現できるのか
そもそもが自分の中で「後悔」をどう表現したいのかが自分でもわからず
初々しさがあり、パネルの上でとにかく色んな色の絵の具と墨を乗せて
筆で色んな動きをしながら暴れて書いたものです。
色んな色を混ぜ過ぎると段々絵の具が汚い色になってきます。
その「汚い色」と発色の良い「綺麗な色」のバランスが上手く取れているかなと思ったのでこれで完成にしました。
それでもまだ、他の色を付け加えようか最後まで迷いましたが
「これ以上手を加えると自分が良いと思えるものじゃなくなってしまう」という過去の経験からの直感がきたのでここで止めることにしました。
こちらの作品に使用している墨は奈良県の天川村にある天河神社さんでいただいたお水で磨った墨です。
「神様に呼ばれないと辿り着けない神社」と言われていて
「日本三大弁財天」と言われるぐらい、すごい弁財天様(芸術の神様であり、有名な水の神様)がいらっしゃる神社なのです。
そこで湧いている山水で磨った墨を使用しています。
▼作品「後悔」について▼
ある日、大学時代の先輩から作品の依頼が来た。その内容を聞いて驚いた。
「妹が自殺してしまった。その妹のことを作品にして欲しい」。
先輩は東京の原宿で鍼灸院をやっている。
「その院で自分が治療している時に背中側に絵を飾るから、いつも妹が自分のことを見てくれているような感覚になれる」とのこと。
妹さんが自殺する1日前、ネット上で「もう楽になりたい」と呟いてたらしい。
その時、妹さんと少し喧嘩をしていたらしく、連絡をしなかった先輩。
「その時になんで連絡せえへんかったんや!!!!」
「あの時に電話1本すればよかった!!!!」
絵のことを聞くのに連絡した電話越しで泣きながら後悔している先輩。
その「後悔」の感覚が1番僕の中に残った。
「和モダンや墨の感じが好き」と言われていたのでキャンバスに直接紙を貼り
擦った墨と絵の具を混ぜたものを書道の太筆につけて叩きつけていく。
先輩の「なんであの時に!!」という「後悔」の念を僕の中に憑依させる。
不謹慎かもしれないが、これがとにかく気持ちいい。
墨と絵の具を紙が吸って、僕の感情と共に受け止めてくれる。
先輩に怒られてもいいと思い、作品のタイトルを正直に「後悔」にした。
東京で届いた作品を見た先輩は
「これはええわ、ホンマにええわ、見てたら涙が出てくるもん」と。
その時に自分も含めて「人は必ず何かしらの後悔を持っている」と気づいた。
「あの時ああすればよかった」「あの時ああ言えばよかった」
「あの時あんな事するんじゃなかった」「あの時あんな事言うんじゃなかった」
僕も大学生の時に亡くなった父に対して、それ以外の事でも後悔だらけ。
そして、そんな後悔があるから、この今を今までで1番素晴らしく生きていける。
後悔はあっていい。その後悔を握り締めたままこの今を生きていこう。
筆を叩きつける瞬間が、まるで人が「ちくしょう!」と地にひれ伏して
拳を叩きつけて後悔しているような様に見えることから
稲垣尚毅は、これを「後悔シリーズ」として発表していくことにした。
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撮影:Aozoraphotograph
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